スタッフコラムVol.3「コロナ禍で病院を避けたい気持ち」|横浜市青葉区の脳神経外科「横浜青葉脳神経外科クリニック」

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スタッフコラムVol.3「コロナ禍で病院を避けたい気持ち」

2020.12.03

こんにちは。

 

新型コロナ感染症、第三波真っ只中です。

大阪府では外出自粛要請が出されました。

 

今後、首都圏でも同様の要請が出されるのか否か ?

注視していきたいところです。

 

そこで今回は、

コロナ禍であっても

いつものお薬を飲み続ける重要性

についてお話します。

 

コロナ第三波の中、

好き好んで病院に行きたい人は少ないと思います。

「ちょっと病院は避けたいな・・・」

と思う気持ちになると思います。

 

しかし、

お薬の中でも絶対に欠かしてはいけない薬があります。

 

例えば、、

  • 高血圧の薬
  • 血液サラサラの薬(抗血栓薬)
  • 心臓のお薬
  • 糖尿病のお薬
  • けいれんのお薬
  • ステロイドのお薬

以上の薬は命に関わる可能性があります。

上記のお薬は、当院に通っている患者さんのなかでも

飲んでる人が多いお薬だと思います。

 

病院を避けたい気持ちも十分にわかりますが、

大事なお薬がある方はこれまで通り受診して、

お薬を飲み続けてください。

 

 

例えば、

血圧のお薬を毎日を飲んでる患者さんが、

お薬が切れてしまったとします。

 

しかし、このコロナで病院の受診を恐れて、

お薬がないまま数日過ごしていたら、、

血圧が高くなってしまい、

脳梗塞や脳動脈瘤破裂、クモ膜下出血など、、、

大事に至る可能性があります。

 

 

さらに!!

コロナ第三波の影響で、大きな病院のベッドは埋まっており、

こちらは緊急事態なのに病院に受け入れてもらえず

たらい回し。。。

そのために治療が遅れる!!

 

こんな悲劇もあり得るかもしれません。

 

 

 

また!

ご存知の方も多いかと思いますが、

冬場は血圧が高くなる方が非常に多いです。

 

いつものお薬をしっかり飲んでいても

冬場は血圧が高くなる方も多く

医師の判断で、冬場限定で、お薬の量や種類を

増やすこともよくあります。

 

そもそも冬場は血圧は、

しっかりお薬を飲んでいても高くなることがあるのに

コロナで病院行きたくないからと言って

お薬を飲まない日々が続けば

そりゃ血圧が高くなるのも当然です。。

 

 

ここまで血圧を例に書いてきましたが、

他の大事な大事なお薬も切らすことで、

同様に重大な命に関わることが起きる可能性があります。

 

 

 

そんなことにならないためにご自身でできることは、

普段から飲んでいるお薬は、

コロナ禍でもお薬を切らさず

飲んでもらいたいのです。

 

必ず受診して、処方箋を受け取ってください。

 

 

ちなみにですが、、

命に関わるお薬は、

普段は飲んでも効果を実感しにくいものが多い気がします。

高血圧のお薬も、血液サラサラのお薬も、

飲んでいたとしても

血圧が下がった実感、血液がサラサラな実感

それを感じることは滅多にないと思います。

 

血圧が高くても、血液がドロドロでも、

実際に体調悪いなと感じることも少ないですよね。

 

なので、お薬を飲んでも、飲まなくても

効果の実感がわかないお薬は、

まぁ飲まなくてもいいか!となる気持ちもよくわかります。

(細胞レベルでは大きな変化があるんですけどね)

 

この理由で、

高血圧は飲み忘れが多い薬だと私は思っています・・・

 

 

実際に患者さんに

「お薬飲めてますか?」と聞くと、

「お薬なくなっちゃったからしばらく飲んでないよ!」

とあっけらかんとお話された患者さんがいました。

 

 

ただし、高血圧の患者さんが

全員そうであるとも思っていません。

しっかり毎日欠かさず飲んでる方が沢山いるのも知っています。

 

 

 

一方で、

  • 痛み止め
  • かゆみ止め
  • 吐き気止め

など、これらのお薬は、飲むと効果を実感しやすいです。

 

しかし、これらはあくまでも、

日常生活での症状を和らげ、

楽に過ごせるようにするためのお薬です。

 

命に直結するお薬ではありません。

これらは対症療法といいます。

 

 

 

“お薬が切れてしまう”という話でも、

そのお薬が

対症療法のお薬なのか?
(命に直結しない痛み止め、かゆみ止め、吐き気止めなど)

原因療法のお薬なのか?
(命に関わる可能性のある降圧剤、抗血栓剤、心臓の薬、など)

 

それによって重要性、優先度が全く変わってきます。

 

とにもかくにも、

お薬がなくならないうちに、必ず受診をしてくださいね。

 

 

また、大切なお薬は、

災害や事故などの場合に備えて、

1週間分は余分に持っておくことが

大事だと言われています。

 

ぜひ意識してみてください。

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