No.84「ひた向きな意地」と「熱い感謝」|横浜市青葉区の脳神経外科「横浜青葉脳神経外科クリニック」

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コラム一覧

No.84「ひた向きな意地」と「熱い感謝」

2021.02.08

 コロナ感染拡大が、留まらない中で20211月に非常事態宣言が発令されました。
そして
2月には、さらに1か月間延長されることが表明されました。
今後、コロナが、いつになったら終息できるのか

そして開幕まで5か月に迫った東京オリンピックが、予定通りに開催できるのか

私たちの不安は尽きません。

 東京オリンピック大会組織委員会は、開幕1年を前にした昨年の7月にメイン会場の東京国立競技場から世界に向けて池江璃花子さんのビデオメッセージを公開しました。
白血病を克服された池江璃花子さんが、希望の炎を輝かし今なお闘病されている方々へ、オリンピック出場を目指す多くのアスリートの方々へ、そしてコロナで苦しんでいる方々に向けて次のような熱いメッセージを語られています。

 

 

『本当ならこの場所で世界から集まったアスリートと8万人を超える聴衆が、燃えさかる聖火を見上げているはずだった。


今まで当たり前だと思っていた未来は、一夜にして別世界のよう
に変わる。
それは、私も大きな病気をしたからよく分かる。

人と会うこと
外を歩くこと
プールの中で全身を使って泳ぐこと
その全てが、こんなにも愛おしくこんなにも幸せだったなんて病気の前は気づいていなかった。

2020年という目標は急になくなった他のアスリート達も同じ気持ちなんだと思う。

オリンピックやパラリンピックのような大きな大会に出るアスリートにとって練習やプレッシャーは相当にきつい。
正直逃げ出したいこともある。
でもそれがなくなって初めて、あ
あ、やっぱり自分はどうしようもなく、このスポーツが好きなんだと心の底から思ったはずだ。
私もそうだった。


1年後、オリンピックやパラリンピックができる世界になっていたらどんなに素敵だろうと思う。


アスリートたちは、その未来を信じて今この瞬間もできる全ての努力をしている。
どんなに
小さな努力でもそれが無駄だとは決して思わない。
スポーツがくれる勇気や人との繋がり
は、本当にかけがいのないものだから。
そしてもう一つ、スポーツは、決してアスリートだ
けでできるものではない。
そのことを忘れないようにしたい。
これからも感謝と尊敬を胸に
前に進んでいこうと思う。


一人のアスリートして、一人の人間として。

  

                  TOKYO 20201  競泳選手 池江璃花子』

 

 

 池江さんが語るビデオメッセージには、「競技に対するひた向きな意地」と「周りの方々に対する熱い感謝」の言葉が滲み出ていました。
『成長の秘訣は現状に満足しない姿勢である』と池江さんから学びます。
その凛々しい姿に私たちは、医療を支える側の一人の医療人して、一人の人間としてとても共感を覚えます。
共感は、共鳴となって多くの人たちを励ましたことと思います。

 2月末から新型コロナワクチンの接種が始まります。

感染拡大が、ワクチン接種によって終息に向かってほしい
無事東京オリンピックが開催されてほしい
さらにその先には、安全で安心した生活が営みたい。

そのために私たち医療人は、可能な範囲で協力していきたいと思います。
一日も早く笑顔で「これで大丈夫ですね」と言える日が、来るように皆様のお力添えを頂けますと幸いです。

 

 

※令和3年2月に青葉区医師会巻頭言20212月号)に池江璃花子さんのビデオメッセージついて記載しました。医師会の医師会員に向けた巻頭言ですが、当ホームページにも掲載しています。

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