55. 輝く神秘的なイルミネーション|横浜市青葉区の脳神経外科「横浜青葉脳神経外科クリニック」

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55. 輝く神秘的なイルミネーション

2015.06.09

12月に入って、各地でイルミネーションが、とても綺麗に輝く時期となりました。
かつて、冬の東京の風物詩だった東京表参道のけやき並木イルミネーションが11年ぶりに復活したそうです。

1991年・・・
日本のイルミネーションの先駆けとして、点灯した『表参道イルミネーション』。
今年から新たに暖かみのある LED の光と、優しいベルの音が、融合した演出でけやき並木の夜の徊遊を楽しませてくれます。

1995年・・・
阪神・淡路大震災が、起ったこの年に始まった『神戸ルミナリエ』。
元町駅から近郊にある旧外国人居留地で開催される神戸ルミナリエは都市の復興と、再生への夢と願いを込めて、光のアートを見せてくれます。

京都の静寂な田舎町、京都府京丹波町市森では遊歩道の木々に浮遊する「冬ほたる」をイメージしてイルミネーション・オブジェを楽しむことができます。

私たちはそんな、賑やかな街のイルミネーション・シャワーを浴びることで今までに、堆積していた垢を洗い流します。

そして、光の洗浄によってこんな、爽やかに人のイマジネーション・パワーを刺激されてそこから、充填していく糧をもらうのでしょう。

全国各地、あらゆるところで、開催されているイルミネーション・ファンタジーはその一点の光源が、織りなす光の集積によって私たちの心を癒し、穏やで暖かい気持ちへと誘い、未来への希望を抱かせてくれる。

一つひとつの光は、ただ単に発光している光の点源に過ぎないのにその光源が、種々の組み合わせで折り重なる時・・・

その光源は
 種々の「光色」であったり・・・
 種々の「強弱」であったり・・・
 種々の「大小」であったり・・・

点源に過ぎない一つの光が、あらゆる組み合わせで集積するとファンタスティックに内在する光のエネルギーによって人々に夢を抱かせ、そして勇気を与える、偉大な魔法の力を発揮するのだと思います。

夏の風物詩である「ほたる」は微弱な光を放ちながら、空想的で幻想的な夜明けにさす曙光(しょこう)です。

都会では、なかなか見つけることができない「ほたる」はたった一光でも遭遇できれば、私たちの心に小さな炎を灯してくれます。

中国の晋の時代に、家が貧乏で灯す油を買えなかった学徒が、蛍の光で勉強をした。
同じ頃、別の学徒が、夜には、窓の外に積もった雪に反射する月の光で勉強をした。

この二人は、重ねた努力によって、長じては朝廷の高官に出生した今では、風化している「蛍雪の功」はそれでも、私たちの大切な心杖です。

ところで・・・
私の故郷である富山県にも暗闇の中に青緑色にイルミネーションを浮かび上がらせる「富山県の神秘」があります。
それは、なにか、ご存知でしょうか?

富山県のイメージは立山連峰、剣岳、寒ブリ、蜃気楼、深層水・・・などでしょうがもう一つ大切な名産があるのです。

それは・・・「ほたるいか」
富山湾のほたるいかは、産卵期の4月になると深海より海岸の浅瀬まで浮上してきます。

翌朝、産卵を終えて深海へと帰路につく時暗闇の早朝に緑青に輝くイルミネーションは富山湾の神秘として、国の特別天然記念物に指定されています。

産卵直前に身の張っている4月前後が旬で柔らかく、むっちりした独特の甘みが、応えられない美味しさです。

さて2007年5月に・・・
横浜青葉脳神経外科クリニックが、開院して早くも2年半が経ちました。

この間、私的な部分で難局がありましたが、多くの方々のご支援のお陰さまで現在に至っていることは、感謝以外の言葉が見つかりません。

そして2009年12月に・・・
当院は「医療法人ほたるいか 横浜青葉脳神経外科クリニック」として再スタートしました。

えっ・・・なんですか? その名前は・・・?
とお思いの方も多いでしょう。

通常、医療法人の名前は、「○○会」と称されることが、多いようです。
でも、そんな○○系○○会のような、どこかの怖い団体名は私の美的感覚には、そぐわないのです。

ある時は、奥歯で噛めば噛むほど味がでる、おやつの「するめいか」のように、またある時は、引っ張れば引っ張るほど伸びる、お刺身の「やりいか」や「まいか」のように

たとえ小さな光でも、美しく幻想的な「ほたるいか」の放つ輝きが人や社会を明るく照らす礎となりたいという理念に沿って「医療法人ほたるいか」と命名しました。

私たちが、この世に存在できる、生きていける理由その根底にあるのは・・・多くの人が、喜び、そのゆく末に、明るい社会の未来が、あるだろうと彼方に僅かな光が見えるから。

人間の幸せは、お金をたくさん手に入れて自己が、楽をするためだけに生きるのではない。

むしろ、周りの人々を楽にするための道のりを進み、その歩むプロセスの中でそれぞれに、自らの人間性を高めることが、本来の人間の幸せだという価値観。これは、多くの人が、共鳴できる観念だと思います。

「ほたるいか」は一縷の小さな光だけれどだからこそできる、人間性を高める人と社会への貢献を、目立たぬところで、謙虚に、目指します。

関係各位の皆様、よろしくご指導をお願い致します。

2009.12.6

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