コラム

コラム記事一覧

63. 時代を読む明察力 -開院三周年に思う-

2015.06.10
5月24日は、当院の開院三周年記念日でした。この三年間は、私にとって、医師になってから最も濃厚な月日でしたが色々な困難を経験することによって、少し成長できたようにも思います。 医療というのは、人と人、一対一のパーソナル・ワークです。医療には、医療を支える医業という集団の動きを基軸にした視点も…

62. 運命を握る神

2015.06.10
4月上旬、巨人コーチの木村拓也さんがくも膜下出血のため、37歳の若さで夭逝されました。 ご本人の運命だったとは言え、やり残したであろうことの多さを考えると無念さを通り越して、運命の神を呪いたくなります。 どのような人にも、いずれは必ず、死は訪れると知りながら余りに早い死を聞かされると、…

61. 桜のしおり

2015.06.10
四月、春が実感できる時候となりました。桜の花は、関東ではいよいよ爛漫となる頃となっています。 私は、4月2日、突風が吹き荒む小雨模様の中を大学の入学式に、出席する機会がありました。入学式に相応しい桜は、八部咲きで、つぼみがまだ固かったためか突風でも花鱗が、散らなかったのは幸いなことでした。 …

60. スポーツ財産の継承

2015.06.10
バンクーバー冬期オリンピックが、終了しました。期待通りの成果は、上がらなかったかもしれませんが懸命に頑張る選手の姿に、感動の余韻を今も残してくれています。 オリンピックを代表としてあらゆるスポーツを観戦する時に気付くことがあります。 それは・・・ 肉体を鍛え上げ、精神を一点に集中させて…

59. 品格のブーメラン

2015.06.09
横綱朝青龍が、ついに引退することになりました。世間の人たちは、引退して「当然」で「必然」とする意見が、多数派を占めているようです。一方では「残念」で「不幸」と思う人たちも少数派ですが、いるように思います。 今までの朝青龍の破天荒な言動は、責められて当然でしょう。今回の泥酔騒動も、暴行の軽重以…

58. 清遊な余暇の時間

2015.06.09
freedom(フリーダム)という英単語は、拘束や制限のない状態で日本語では、「自由」と訳されます。この言葉の概念が、日本に入って来た明治時代に、なんと訳語をつけるかと悩んだ福澤諭吉は、「自(おのずから)由(よる)」と訳しました。 どのような人にも等しく与えられた24時間。この24時間は・・…

57. 新年の密かな抱負

2015.06.09
ミレニアムで始まった2001年から早9年が過ぎ寅年の2010年が、始まって、1月は、もう半ばとなりました。 新しき年、庚寅(かのえとら)を晴れ晴れと迎えられたお正月は良き年でありますように祈られたことと思います。 今年の干支は、十二支の第三番目にあたる「寅」ですが関西人の多くの人たちは…

56. 毎年年末に思うこと

2015.06.09
師走の気忙しい時期になりました。外では、クリスマス会や忘年会などで飲食の機会が多くまた家では、年賀状書きや大掃除などで忙しい日々です。 12月末になるとテレビや新聞などで「この1年を振り返って」という類いの番組や記事が組まれます。私たちにとって、この1年は、どんな年だったでしょうか? …

55. 輝く神秘的なイルミネーション

2015.06.09
12月に入って、各地でイルミネーションが、とても綺麗に輝く時期となりました。かつて、冬の東京の風物詩だった東京表参道のけやき並木イルミネーションが11年ぶりに復活したそうです。 1991年・・・日本のイルミネーションの先駆けとして、点灯した『表参道イルミネーション』。今年から新たに暖かみのあ…

54. 「患者」と「医者」のリスク・マネージメント

2015.06.09
医者稼業をしていると・・・と言っても、たかが四半世紀なのですがいろいろな人々と出合います。 医者稼業、などと言うと患者さんに失礼な言い方になるかもしれませんが「稼業とは、生活費を得るための仕事」と定義されるならば私の職歴と現職は、医者しかありませんので、やはり医者稼業です。 その医者稼…